コロナ禍の海外旅行2回目、今回は最終回の日本到着編。
もし、直近で海外に行かれる方の参考になれば幸いです。
基本情報ですが、私は最近ドイツに業務の出張でミーティングのため訪問し、現在は帰国して自宅隔離中です。コロナワクチンは一度も接種していませんが、今年の2月末に実際にコロナに感染し(多分オミクロン株)、2日間の発熱、頭痛、体幹の痛みがありましたが、その後1週間の自宅隔離で無事に生還しました(笑)
今回の出張で日本出国前に調べた情報では、私は日本への入国前72時間以内に日本政府の求めるPCR検査を受けて事前に陰性の証明を得ていないと入国できません。(厳密には出発地で飛行機に乗せてもらえません)
日本政府の入国制限に関するWEB情報
この時点(出国前)に私が準備したことは以下の通り。
①日本政府の受け入れるPCR検査結果シートのダウンロードと必要事項の記入(名前、パスポート番号など)
②My SOS とCOCOA アプリの事前インストールと登録
の2点です。
さて、ドイツ国内でのPCR検査については、それはそれで色々と面倒が起きたのですが、それは割愛。できれば、空港などに余裕をもっていけるようにして、そこでPCR検査の予約を取っているのがベストだと思います。
で、とりあえずPCR検査の陰性証明をもってハンブルグの空港に到着しました。
今回はフィンエアー(フィンランド航空)でハンブルグ→ヘルシンキまで移動し、そこからJALで成田空港までの便を予約しています。
フィンランド航空のカウンターで、ワクチン未接種、PCR陰性証明の持参を伝えると、係の女性は、「日本へはワクチン接種が必須じゃなかったかしら?チェックしてみるわね?」と端末をたたき始め、でもしばらくすると私のPCR検査陰性証明書を確認して搭乗券を発行してくれました。まあ、ワクチン接種は必須でないことは確認しているので、どうでなければ困ります。
その後、ハンブルグの出国はパスポート以外何の書類チェックもなく通過。ヘルシンキの空港でもパスポートチェックのみでした。
おそらく、EU内での移動はそんなに気を使わなくていいので、もしもコロナ対策で入国が厳しい国に行く必要がある場合は、いったんトランジットで別の国を経由するとその確認は軽減される可能性があります。
現に、私はドイツ入国する際にいったんヘルシンキを経由したためか、持参したPCR検査の書類と、ドイツ政府発行の「入国の必然証明書」の提示は一切求められませんでした。
さて、成田空港に到着したあと、同じ飛行機に乗っていた人たちが全員出たことを確認して移動し始めます。
ちなみに、今回私が利用したJALのヘルシンキ→成田便はエコノミーもガラガラで、私は窓際席3席を使ってゆっくり寝ることができました。
延々と成田空港内を歩いた後、ようやく最初のゲートにたどり着きました。ここで、書類が確認されて入国の案内が手渡されます。
それまでにかなりの距離を歩かされたためか、近くにいた少し太った外国からの方が、「なぜこんな距離を歩かせるのか?これは意図的なものなのか?」と文句を言っていましたが、これは飛行機の到着位置によっても変わるため、運が悪かったということでしょう。それにしても、あらかじめ何らかの説明はあってもよかったと思います。
まずはPCR検査の実施です。これは全員必須になり、唾液を小さな容器に入れて提出することになります。私は「唾液を出せ」と言われると出なくなるアマノジャクなので、結局うまく出せずに少量を持っていくと、「これだと時間かかるので鼻腔ぬぐいの方法でやりましょう」と、長い綿棒での鼻腔検査になりました。これに5分ほど要しましたが、まあより確実な検査が期待できるのでよしとします。
次に、各自の状況によって分岐があります。
一つはファストトラックと呼ばれているもので、いくつかの条件を満たしていると利用が可能です。
内容は、
・質問票の記入
・誓約書の記入
・ワクチン接種証明書の有効性の確認
・出国前72時間以内の検査証明書の有効性の確認
・健康居所確認アプリ(MySOS)のインストールとログイン
このうち、質問票と誓約書の記入(Web上)、MySOSのインストールとログインはできたのですが、ワクチンを打っていない以上、ワクチン接種証明書は如何ともしがたく、私は残念ながらファストラックは利用できませんでした。
しかしながら、それ以外のことは事前準備できていたので、事前取得したQRコードなどによりそれほど時間はとられませんでした。
ただし、アプリのインストールの確認など一つ一つチェックされるため、少し面倒です。
こちらは事前にWiFiのある環境で準備しておくことをお勧めします。
そのあと、「成田空港はかくも広い施設だったのか?」と思わせられるほど歩かされたのち、PCR検査を待つ待機所で、言われた番号の椅子に座って待つことになります。
これまで延々と歩かされた通路の脇には、いくつものパイプ椅子が固まって備えてありました。おそらく、たくさんの乗客を乗せた飛行機が同時についた場合など、混雑を避けるためにそうした待機所を作っていると思われますが、それでなくても面倒な入国手続きを思うと、恐ろしいです。
特に海外の簡素さを考えると、日本政府の手際の悪さを感じました。
もう一つ、空港でのスタッフですが、「いかにも海外の人」と思われる若いスタッフが目立ちます。おそらく英語での対応が必要なことを考慮しての採用人選だと思われますが、日本人に対しては少し対応が難しいと思いました。
PCR検査の結果待ち待機所に到着した時、さすがに長時間歩かされたので、トイレに行きたくなり、近くにいたスタッフにトイレの位置を聞いたのですが、彼は、「エーズの場所を右に行って下さい」と答えました。
「えーず?」と聞き返しましたが、彼は同じことを繰り返すのみ。
「まあ、行けばわかるだろう」と指さされた方向に歩いていくと、「A」と大きく記載された待ち合わせ場所がありました。(ちなみに私が待っている場所は「D」でした。)
日本人であれば、「えーず」とは言わず、「Aの字がある場所」とか、「Aと貼ってある場所」とかいいますよね。(笑)
30分ほどの待機でPCRの結果も無事でて、あとはいつも通りの入国審査と預け荷物の受けとり、税関審査を終えて無事帰国です。
昨年(2021年)のような強制ホテルでの隔離がないだけましですが、コロナ以前よりも1.5時間は余計にかかった帰国の顛末でした。