anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

障害者

数週間ぶりの札幌出張。
この時期の羽田⇒千歳便はかなりの混雑。
ほぼ満員状態ですが、キャンセル待ちでもなんとか席を確保。
9:30羽田発の便で、5Dの席が確保できました。
真ん中4席の通路側。
ほぼ希望通りの席だったのですが、離陸直前に5E,5Fに来たお隣さんは知的障害者と思われる娘さん(中学生くらい?)とお父さん。
 
私、娘さん、お父さん の順で並びます。
かなり重度の知的障害者らしく、慣れない飛行機に興奮しているのか、足を踏み鳴らし奇声を発したしりて興奮気味。
 
正直、「まいったなー」という感想でした。
離陸してからも娘さんは足を動かしながら時々腕を私のほうに動かしてきます。
お父さんは常に娘さんの動きに注意して、私のほうに足や手が伸びるのを防いでくれています。
 
僕は他人が自分の身体に触れられることを好みませんが、このような状況では時間が限られていることもあり許容したいと思って耐えていました。
何よりも、ずっと気にして娘さんの足を抑えていたお父さん。
最後、着陸して、「ご迷惑をおかけしました」と言ってくださったときに、不器用な僕は「大丈夫でしたよ」とありきたりな言葉しかかけることができませんでした。
 
本当は、今まで生まれてからどれだけ苦労されてきたのか。短い羽田⇒千歳の1時間半の間でもどれほど気を使っておられたか、ということに頭が下がる思いでした。
娘さんも、狭い座席で動きを制限されて、高度による耳の不調に耐えながら、どれだけ辛い思いをしているのか。
 
本当にお父さんには別の言葉をかけてあげたかったけど、自分の不器用さに唖然でした。
 
どうか、あの親子が健やかにこれからの人生を過ごせますように。