anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

退院と病院考

ようやく、退院しました。
結局10日間の入院でございました。

鎖骨骨折は、極端にいうと手術の翌日に退院することは可能だそうです。

私の場合、手術の翌日はまだかなり手術部位もまだかなり痛んだので、退院は難しかったかもしれませんが、1週間は長かった。

ゆっくりした理由は、
1.どちらにしても仕事はできなかったから、家にいて通院するか入院しているかの選択だった。
2.家族が「ゆっくり治療に専念しろ」とうるさかった。
3.せっかく与えられた(?)入院という機会、やってみたかった。
4.ある程度入院しても、保険の関係上金銭的にデメリットがなかった。

というところでしょうか。

1. は会社の都合。
左鎖骨を骨折しているので、腕自体はかなり90%動くのですが、力をいれたり重量物を支えたりはまだ痛みが走ります。ほとんどの業務には耐えられるのですが、エンジニアとしてフィールドで完全に一人で業務をこなすには少し不安があります。
とはいえ、現在の仕事にはPCでやることやお客様からの電話に対応する業務も順番でこなす必要があり、うまくシフトを組んでもらえば対応は可能です。
もし今後もそれが「できない」という会社の判断であれば、それはマネジメントの稚拙さ、または怠慢だと思います。

2. これは家族ゆえの私の身体を心配しての発言。
まあ、1週間入院という名目でさぼってましたから、義務は果たしたでしょう。

4.金銭的な問題については、やはり保険の適用事項を確認しなければいけません。本来、病気を治すために金銭的な問題は後で考えればいいとも思うのですが、やはり先立つものは必要。
ある程度の入院費用を確認して保険の補償範囲を調べたところ、まあトントンというところです。
私は2つの保険に入っていたのですが、リスクヘッジという点からすると正解だったかもしれません。
保障内容がかぶらない様に、さまざまな状況に対応できるよう、あらかじめ考えておくことが費用かもしれません。

今回の場合、1つ目の保険は入院と手術のみに対応するが、ある程度の補償額があるもの。2つ目は通院にも対応しているが、補償額はそれほどでもないもの。でした。
結果的に、ほぼかかった費用がまかなえた為、今回はよかったのかもしれません。
もちろん、今まで払い込んできた掛け金を考えると大赤字ですが…

自動車保険と同じで、掛け捨て基本で、何もないことは良いことだとおもうしかありません。


3.の病院観察について。

これはいろいろと発見がありました。

3-1 「老人は大変」
私が入院していた6F病棟は、基本外科の病棟でした。
自分自身は整形外科で本来は7F病棟だったのですが、満室ということで6Fでお世話になっていました。
ざっとみたところ、老人とそれ以下の比率は50%ずつくらい。
老人以外の男女比は男性:女性=2:1 という感じでしょうか。

完全に寝たきりのような老人もおられたので、昼間も看護(介護)は大変そうでしたが、夜もそれなりに大変。
数名の老人は、夜になると「痛いー」、とか「看護婦さーーーん」という叫びが12時すぎまで毎夜響きます。
おそらく特定の数名の患者さんによる合唱だとは思うのですが、時間帯によっては看護師の方はてんてこまいです。

また、老人の方は看護よりは介護を必要な方も多く、もちろん手術によって今まで出来ていたことも出来なくなっていることも想像されます。
廊下を歩いていると、特定の病室からはなんともいえない匂いがただよってくるところもあり、世話をする人は大変です。

Webによると平均入院日数は30日くらいと出ているのですが、外科・整形外科の場合はもっと短いと思います。
老人を除き、私の周辺のおじさん部屋にかぎっていうと、1週間くらいではないでしょうか?
看護師さんは1週間毎に入れ替わる患者さんの世話を、入院→手術→術後管理→退院 といったサイクルで、昼間勤務、夜勤務と交代しながら対応していることになります。

私も医療関連の仕事を生業としていますが、入院病棟の事情はやはり中に入ってみないとわかりませんね。

今後しばらくは入院しないよう、日ごろの運動と食事に気を配り、健康に配慮したいと強く強く思った10日間でした。