anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

金曜日のデモ

毎週金曜日の首相官邸原発稼動反対デモ。
遅ればせながら参加してきました。

友人と一緒に国会議事堂前で地下鉄を降りると、意外なほど人気がありません。
階段を上り、改札を出るとかなりの数の警察がほとんどの通路を封鎖していました。
いくつかある出口の中で、出られるのは一つだけ。
その出口を出るとそこはデモの真っ只中でした。
しかし警官隊が通路を作っていて、一方向にしか通れません。
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ぐるっと一区画をまわってたどり着くと、そこは分岐点で国会議事堂前と首相官邸前に分かれています。
主催者に聞くと首相官邸前はかなり厳しいとのこと。

最初は地下鉄の警官隊に少しびっくりしたのですが、「デモ」という言葉から連想される、「警官隊との衝突」という雰囲気ではなく、どちらかというと主催者と警官隊が協力して混乱を防止しているという感じです。
少し物足りなさも感じますが、子供もちらほら目に付くので、これくらいのほうが参加しやすいのかもしれません。

で、国会議事堂前に移動しました。

暗くてよくわかりませんが、太鼓や銅鑼の音が響き、「再稼動反対!!」の合唱が聞こえます。
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この時点で土地勘のない私たちには、どちらが首相官邸で、どこが国会議事堂なのかよくわかりません。

横断歩道を渡り、この集団に参加したのですが、通路をシュプレヒコールを叫ぶ人たちが占領しているため人が通れるせまい隙間を人並みが前後に進んでいきます。
道路側には警察が一定間隔で配置し、交通整理を行っていました。

少し空いたところに場所を見つけ、しばらくそこで声を合わせました。

周りにいる人たちはプラカードなどにメッセージを書いた人も多く、比較的熱心に原発反対運動を行っている様子。
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しかし、昼間のデモと違い、夜はどこで何がどうなっているのかよく状況がわかりません。

少しの間、この場所で「再稼動反対!!」とか、「野田でてこーい!」とか叫んでいましたが、午後8時までもう少しという時間で私たちはこの場を後にしました。

原発は今稼動をやめても、完全になくなるまでに20~30年かかります。また、その核廃棄物は何万年も地下などに格納しなければいけないものです。
今、稼動をやめても15年後にやめてもそれほど差がないといえばそのとおりですが、制御できない発電はやはり今すぐに中止するべきだと思います。

どうしても原子力発電が必要なのであれば、国民を欺くことなく地道に研究をすすめ、世界に冠たる安全な発電にすればいいこと。
災害や事故がなくても放射能を周辺にまらまくような施設はいらないし、そのことを公表しないままに原子力政策を進めてきた政府、企業は今後も信用することはできません。

「デモをやっても効果はない」という意見も聞きますが、やはり国民全体にこういう反対運動が毎週どこかで行われていて、「もしかしたら何かが変わるかもしれない」という希望を抱くことができるだけでも、やったかいはあると思います。

ボランティアでこうした活動を行っている人たちには頭がさがるし、どうかこの活動が純粋なまま継続し、何かが変わるきっかけになってくれればいいなと思いました。
今後も、可能な限り参加していきたいです。

霞ヶ関を後にした私たちは、上野に移動して、ホルモン焼肉を堪能しました。
平和で文化的な日本を子供たちの時代にも引き継いでいきたいものです