anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

専門病院

昨日、仕事で急遽ある病院へ向かった。
そこは整形外科の専門病院。
整形外科といっても、一般の人が思い浮かべる「美容整形」ではなく、関節の手術などをするところ。

私は、日本の国民健康保険の考え方に代表されるように、「一律のサービスを国民全員に普く提供する」という精神に忠実なあまり、間違った方向にきてしまったと考えています。
実際の被害として、健康保険が破綻しかかっており、病院経営も厳しい状況です。

ではどうすればいいのか?というひとつの回答を昨日訪問した病院が示しているように思います。

ここは関節などの整形分野に特化しており、もちろん風邪や出産には対応してくれません(笑)。

昨日は午後5時に病院の前で別の会社の人と待ち合わせたのですが、その時間でもそれほど大きくない個人病院にも関わらず病院と駐車場を行き来する患者さんの人通りが途切れません。
また、病院会計に自動会計装置が導入されており、一日の来院者数が推し量れます。
ようするに、ものすごく繁盛している病院ということ。
実際に、所在地県内だけでなく、全国から通院してくる患者さんがいるとのこと。
その人気ぶりはすごいです。

私の考えは、病院はまず1次病院としてクリニックのような、一般的な一次対応を行う病院を各地につくること。これはホームドクター制度に代表されるようなもので、まずはその病院に相談すれば、今までの既往歴なども参考にしながら、可能な限り適切な処置をしてもらうというもの。

次に、もし1次病院で必要と判断されれば、2次病院に紹介してらう。
ここでは症状によって分野を選び、その道を専門としている病院で検査、処置をしてもうらう為です。場合によっては入院や通院も必要かもしれません。
こうした2次病院は各市町村にある必要はなく、県に1施設あればいいと思います。(東京、大阪などの大都市を除く)

ただし、こうした2次病院は専門医と必要な機材を十分に揃え、万全の体制で臨まなくてはいけません。
前述の病院はまさのこうした2次病院の要素を備えています。

大学病院の立場はまた異なり、上記の1次、2次病院とは違い、総合的な病気の判断・治療を行いますが、その本質は研究・教育にあり、1次、2次病院と密接な関係を保っているべきです。

現在のように、どこの市民病院に行っても、CTが数台、MRIが1台あるような状況は何も解決しません。(と思います。)

医療の末端ですが、少しでも将来に向けて改革・改善が進んでいくことを願っています。