anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

お盆休み

例年通り、所謂「お盆休み」に夏休みをとって、現在琵琶湖のほとりに滞在中。

今年の目標はずばり、「伊吹山登山」。
登山のサイトを見ると「比較的簡単に登れる山」ということで、難易度★★、体力度★★という評価ですが、

15年以上前、当時の彼女と一緒に登ろうとして早々にリタイヤした思い出があり、今回は子連れでのリベンジです。

前日、大きな湖で子供たちと湖水に戯れ、軽い筋肉痛と思い日焼けをしてしまい、少し後悔しながら翌日の登山にそなえて早めに就寝。
イメージ 1

翌日4時半に起床して5時過ぎに家を出発、目標は6時登山開始です。

この写真は→ 本当は帰りに伊吹山の全景を取ったものです。
写真で見るとそうでもないのですが、途中から見上げた山容は高く聳え立つものでした。

暑くならないうちにと6時過ぎに到着。

登山口の周りには民間の駐車場がいっぱり看板を出しています。
積極的に手招きをしてくれたおじさんのところに駐車。 500円です。

みんなでトイレを使わせてもらい、いざ出発。
子供たちは普段のスニーカーで登ったのですが、私はなんちゃってトレッキングシューズに履き替えて出発。

登山口は神社の隣から道が伸びています。
最初は木々の鬱蒼と茂った山道の中を歩いていきます。

伊吹山は全体に石ころがゴロゴロ転がっている中を歩いていくため、歩きにくいと思います。

で、木々の茂った中を半ばまで歩いたとき、私の足に異変が発生。左足のかかとの部分が少し浮き上がる感触があったのですが、どんどん痛くなってきます。
嫌な予感がして、そのへんの岩に腰掛け、靴を脱いでみると案の定。
左足のかかとが既に「ベロリ」とむけてしまっています。
まだ1合目にも到達していないにも関わらずこの状況。一瞬目の前が真っ暗になりましたが、長男が「ここだったら僕が車に戻って靴取ってきてあげるよ」と頼もしい発言!!

長男の申し出に甘えて、靴を脱ぎ、車まで取りに帰ってくれました。
数十分後、無事にスニーカーを持って駆け上がって(文字通り)くれた長男に感謝しつつ、かかとはメンターム+絆創膏でガードして再登山開始。

1合目からは基本的に木がなくなり、炎天下の登山になります。
ここで少し休憩を取ったのですが、長男にとっての悲劇が発生していたことは後で判明します。

ここから2合目までは急勾配の平坦な道。ただし、本当にさえぎるものが何も無く、直射日光を受けてます。
距離はそれほどでもないのですが、以外に疲れて廃業した休憩小屋の影で休息。
ペットボトルは1人あたり2本くらい持ってきていたのですが、早くも「足りるかな~?」と心配になってきます。
ここで、長男が、「さっきの休憩のときに時計落とした!!」と言い出し、再度1合目の休憩場所まで往復します。
結果、「やっぱり探したけどなかった」ということになり、靴を取りに行かせた責任を感じて慰めることしかできませんでした。
帰りにもう一度みんなで探そうということで、登山再開。(私は戻って一緒に探す体力はありませんでした

ここからは高度があがることで気温が下がることを期待しながらひたすら一歩一歩進んでいきます。
前述のとおり、瓦礫の道が多く、スニーカーはすこし辛いのですが、みんながんばって上っていきます。
このころから子供たちと私との速度差が顕著になり、私がゆっくりと歩くため子供たちが先行することに。
イメージ 2
45になりつくづく体力のなさと体重の増加を感じていました。
ただ、高度が上がってきたためか吹く風は次第に冷たくなり、サーと吹く風は汗だくの身体を心地よく通り過ぎてくれます。

左足をかばいながらやっと5合目を過ぎ、いよいよ急勾配のつづら折りになり、いよいよ一歩一歩がゆっくりに。
呼吸の問題と、足の筋力の問題、そして今回は左足踵の靴ずれを気にしながら、ゆっくりと登ることを心掛けます。

自分より明らかに年配の登山者に道を譲りながらの登山は少しプライドが傷つけられますが、そこは普段の不摂生の自己責任。

すごい汗をかき、タオルで拭き吹き登り、シャツも汗だくですが、気温が低いのと冷たい風によって、とても冷たくなっていい気持ち。まあ、他人のタオルは触りたくも無い状態ですね

左足踵をかばっていたためか、山頂までに2度ほど足がつりかけて休憩を余儀なくされましたが、ようやく山頂へ。
高山植物などが咲き乱れ、お花畑に彩られた別世界のようなところでした。
イメージ 3


がんばって登ってきた自分達への褒美に、身体にはよくないと思いつつ、炭酸飲料を買って飲みました。

子供たち曰く、「こんなおいしいサイダー、飲んだの初めて」という言葉に「登ってよかったなー」と実感。

つかの間の休息を味わいます。

ちなみに伊吹山はほぼ山頂付近までドライブウェイが開通しており、車で登頂することが可能です。

従って、山頂の周辺には登山者の格好の人たちと、普段着の人たちが入り乱れる状況になり、少し違和感を感じます。また、車で登れるが故にお店の品物も充実しており、飲料はもちろん、食事やお土産も豊富にあります。
今回はリュックの重さも考慮して、往復の分の飲み物は持ってきていませんでした。最初から山頂で購入する計画だったのですが、他の山ではより思い荷物を持って登らないといけないと考えると、大変です。
今回持っていった飲料は往路でほぼ飲み干してしまいました。

山頂で家内と祖母に作ってもらったお弁当をいただき、少し休憩してからいよいよ下山です。
ミネラルウォーターをそれぞれの分購入し準備完了。登りよりは荷物も軽くなりました。

下山時は登りと異なり、つま先と太ももの裏側の筋肉が悲鳴を上げます。
イメージ 4
ただ、踵には負担がなく私的には随分楽。登りの30%の労力というところでしょうか。

基本的に登りと同じ道を下っていきます。

行きは本当に必至に一歩一歩登ったため、ほとんど周りを見回す余裕がなかったのですが、帰りは少し周りを見渡しながらの下山です。
「こんなに登ってたのね」というくらい長い道のり。
距離にすると6KMくらいなのですが、50kmくらい歩いた感覚です。

1合目で再度腕時計を探しましたが見つからず。
これは新しいのを買ってやらないとだめですね。

今回の夏休みの大きな目的のひとつを果たし、とても満足した1日でした。
上は中学3年から、中学1年の長女、小学4年の次男まで、みんながんばって付き合ってくれました。

帰りのコンビニで、ジュースとアイスクリームを食べ、「おもいっきり水分をとれる贅沢」を満喫したみんな。
ほんとうにお疲れ様でした。