anasian’s diary

ある、アジア人の日常、ふと思う事など、徒然なるままに

後藤さん

ずっと推移をみていた後藤さんと湯川さんの、イスラム国による拉致事件
結局最悪の結末を迎えてしまいました。
お二人のご冥福をお祈りしながらも、本人の無念とご家族の悲しみを想像するだけで、涙が出てきます。
 
イスラム国に対する憤りや怒りはもちろんあるのですが、日本政府に対する不信も生じた出来事でした。
 
裏でどのような折衝、取引があったのかはわかりませんが、いろいろなメディアからの発信を読んで、見ても、日本政府ががんばってお二人の安全な帰国を目指したということは感じられませんでした。
 
個人的に行く海外は欧米や身近なアジアの国々がおもな私ですが、どこでどのような危難に遭遇するかはわかりません。その時に、「ああ、日本国民でよかった。安心できる!!」という感覚はありませんね。
 
アメリカのような国がいいのか、フランスがいいのか、ドイツがいいのかはわかりませんが、国の持っている得意な部分を生かしながら、総力をもって解決にあたるという気概は、日本国には感じられませんね。
 
最後に、これを機会に武力を肯定する方向にすすもうとする勢力があるようですが、これは本末転倒。
日本は「永久に武力による国際紛争の解決を放棄する」国だったはずです。
外交努力を最初から放棄して、武力に頼ることは絶対に許してはいけないと思います。
 
復讐。日本国憲法第九条です。
 
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。